緊急エントリ:「薄毛男子」の危険な持ち上げ方

「薄毛男子」好きな女性が増えているんだって?

前回のエントリで、日テレの情報番組「ZIP」内の
「薄毛の男性がかっこいい」という特集があったと書きました。

これが意外に反響を呼んだみたいで、
TwitterでもFacebookでも、タイムラインに
「勇気をもらった」「時代は俺に追いついた」といった
書き込みが見られました。
それだけ薄毛やハゲに悩んでいる人が多いんだよなあ。

やっぱりテレビの影響力は強いなあと今さらながらに感心します。

さて、そんな「薄毛男子の時代」――急ごしらえ感はあるけれど――に
警鐘を鳴らしている記事が早くも出ました。

「Pouch」というサイトです。

そこで語っているのは、「ハゲ推進会」会長。
メル凜子さんという方なのですが、女性なんでしょうか?

いわく、

「薄毛男子を流行にするな」
「TV等で大々的に紹介されてしまうと、その存在がチープになる」

と喝破しています。

これはほんとうにそう。

こちとら伊達や酔狂で頭が薄いんじゃない。
好んで禿げているんじゃない。
興味本位で「薄毛男子、ステキ」なんて言われたくない。

ここへ来るまでの間に僕たちはどれだけ苦労し、
辛酸をなめてきたか、他人にはわからないでしょう。

ただ、この方が語っていることは
他のサイトでも紹介されています。

たとえば、かの「ロケットニュース24」でも
何回か記事になっていました。

(実は、今回検索していて初めて気付いたのです……)

ハゲや薄毛は哀愁で勝負しないのだ

ハゲ、薄毛といっても、ハゲ散らかしていては真のモテハゲではない。

女性からの見え方は「憐憫」なんだろうか

「ロケットニュース24」では、ハゲ好き女性にインタビューしています。

「くたびれた感がたまらない」
「ヘロヘロになりながら仕事をする様にキュンと来る」

という感情がハゲ好きにさせているようです。

うーん……
これ、禿げている人々をかわいそうだと思っているんでしょうかね。

「自分がつらいとき、ハゲのつらさがわかる」
「そのつらい思いを共有したい」
「守ってあげたい」
といった言葉も続きます。

記事中にもあるけれど、「母性本能をくすぐる」のだそうです。

そうだったのか……
言われて、悪い気はしないけれど……

でも、

「堂々と禿げよう」
「ハゲをお洒落アイテムに組み入れよう」

と主張をしている僕としては、何となく違和感を感じます。

あと気になったのが、「ハゲ男性」として登場している
編集者っぽい方が、どう見ても「ハゲ散らかし」。
昔テレビによく出ていた宅八郎みたいな感じなんです。

ご自分でハゲを認めていないような言動をされていますが、
これはサンプル写真として不適当ではないでしょうか。

一連の記事からすると、
ハゲ散らかしている薄毛男性は哀愁がある

かわいそう、つらそうという共感をおぼえる

守ってあげたいという女性本能を喚起される

といった流れで論評しているようです。

僕らはそんなに同情されるべき存在なのでしょうか。
ハゲを武器にしたかっこいい「モテハゲ」となるための努力は、
無意味だったのでしょうか。

記事の見え方として(つまり、編集方針として)、
ハゲの悲哀をクローズアップし、そうでない男性や、
「わたし、人とは違うもん」的な感性を持っている女性に
受けるような流れを作っている気がします。

(多くの読者が禿げていないから、当然の戦略でしょうが)

ただ、「大人としての常識と優しさ、ジェントルマンさが必要」
とも言っています。

ま、それは「ポジティブ・ヘッド」の基本的な概念ですから、
この部分は共通項でしょう。

でもね、僕が理想とする「ポジティブ・ヘッド」は、
決して女性たちからの憐憫をよしとするような、
受け身の存在ではないこと。

弱小ブログのエントリで言ってみても伝わらないでしょうが、
かっこいいハゲ、モテハゲを創るために、
「哀愁」「かわいそう」の要素は不要です。

「ハゲ推進委員会」ではなく、我々は「モテハゲ推進委員会」
そんな気概を持ってこれからもガンガン行きますよ。

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