能あるハゲは頭をさらせ

 

爪を隠すか頭隠すか

誰もが知っている「能ある鷹は爪を隠す」という諺があります。
意味は言うまでもないでしょう。

でも、なぜこのブログの冒頭でいきなり採り上げるのか……。

前山さん、どうしちゃったんですか。
国語の先生でもやってたんですか。

いやいや、そんなことはありません。

これはポジティブヘッドに関する大事な前振りです。

子供の頃、「小学○○年生」という学年誌にユーモアのコーナーがあり、
諺をもじったギャグが並んでたわけですよ。
その一つに、

「能あるハゲは頭隠す」

というフレーズがありました。

「床屋泣かせ」と言われた、剛毛がぼーぼー生えていた僕は、
「げへへへ、馬鹿だなー」と笑い、その場で忘れていたのですが、
ある時まるで記憶のベールを剥がすように浮上してきたのです。

そう、それは頭が薄くなり悩み始めた頃です。

そう言えば「能あるハゲは頭隠す」ってギャグがあったな〜と。
その時の挿絵まで思い出されてきました。

ハゲチャビンの親爺が、帽子をかぶって恥ずかしそうにしている絵でした。
もしかしたらカツラだったかもしれない。

でもそんなビジュアルとともに「頭隠すハゲ」のフレーズが、
頭から離れなくなりました。

能あるハゲになりたかったら、やはり帽子をかぶり続けたり、
あるいはヅラにしなければならないのだろうか。
そんなことができない僕は、無能なハゲなのだろうか。

毎日、この言葉をリピートしながら暗い日々を送っていました。

「頭をさらす」で行こうじゃないか

能あるハゲになろうとしてなれず、鬱々とした日々。
そこである出来事を経てポジティブヘッドへの道を歩み始めたことは、
もうずいぶん前から繰り返し書いてきました。

それは、「あなたのハゲ頭なんて誰も気にしてないですよ」という、あの一言。
カメラマンのアシスタントをやっていた女性に言われたんです。
それ以来、僕の中でハゲコンプレックスは完全に吹っ切れ、今に至っています。

「能あるハゲは、頭をさらす」

ハゲ頭をさらしている人は、自信を持ったハゲです。
自分の頭と姿に自信を持ち、堂々と、毅然としているハゲです。
ファッションにもエチケットにもその人らしさを行き渡らせ、
知性が端端にのぞいている。

吹っ切れていないハゲからすると、どうして頭をさらせるんだと、
不思議な存在に思えることでしょう。

僕らポジティブヘッドからすれば、ごく自然に振る舞っているだけなんです。

「人のハゲなんか全然気にされない」というのが出発点だとしたら、
「あの人はなぜあんなに魅力的なのか……あ、ハゲだからだ」と、
一周回ってハゲ頭に注目されるくらいにならねばいけません。

「気にしないハゲ」から「気になる存在のハゲ」へ。
どうしても放っておけないハゲへの、ポジションチェンジ。

これこそが、ポジティブヘッドの到達点です。

もう一度言います。
「能あるハゲは、頭をさらす」

心に刻んでおいてください。

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