養毛剤、知らなかった落とし穴

ブラシでトントン、が毛根と頭皮を…

80年代、ある大手化粧品メーカーから発売されていた養毛剤を使っていました。
まだ頭頂部は無事で、額の両端がややあがる、M字型の兆しが現れていたのみでした。
だから、それほど深刻ではなく、軽い気持ちでいっぱいシャバシャバ振りかけ、
ブラシで頭をトントン……この、頭をパッティングするブラシを憶えている方も多いでしょう。
ブラシのヘッドとハンドルがスプリングでつながっていて、
手首のスナップでリズミカルに頭をトントンできるというもの。

これは、養毛剤の成分を頭皮に浸透しやすくし、
かつパッティングで血行をよくする効果があると言われていたものです。
テレビを観ながらでも気軽にトントン。
手持ち無沙汰の時にトントン。
有名俳優を起用したCMも大量投下していたし、
そのCMを大人気お笑い番組でパロディにしていたりで、よく売れたと記憶しています。
「男は叩かれて強くなる」だったかな、キャッチコピーは。

頭皮にブラシの先端(豚毛か何かだったと思います)が垂直に当たると、ちょっと痛い。
でもそれは血行をよくするために不可欠の痛さだと、信じていました。
しかし、最近聞いたのですが、このブラシで頭をパッティングするという行為は、頭皮にとって逆効果とのこと。
皮膚を傷めたり毛根を壊すおそれがあると。
当時、叩きすぎて皮膚から出血したなんていう事例もあったそうです。

あらら、養毛剤の成分はともかく、頭皮を傷めつけていたとは……。
程度問題なのかもしれません。

以降、「頭をパッティングする」という養毛・育毛法が出てこないのは、
そんなわけだったんでしょうか。

ま、当時はそんなことも知らず、トントンの日々は続きました。
しかしM字がm字になったわけではなく、何となく飽きてきて、自然にフェイドアウト。

同じような体験を持っている方、多いのではないでしょうかね。

あ、ちなみにその養毛剤そのものは今でも売られています。
ロングセラーですから、それなりに高い評価は得ているのですね。

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