ハゲ頭は毛髪アートのキャンバス

気になって番組に集中できない……

昔、クライアントにハゲた方がいらっしゃいました。
両サイドと後頭部にしか髪がありませんでした。

ハゲであることは、当然のことながら一目瞭然。
しかしご本人はハゲを隠そうと、残った後頭部の髪を長く伸ばし、
前に持ってきていました。
それが頭の上に「渦」を書いたように乗っかっている。

初対面の時、目が離せなくなったことを覚えています。
そして僕の視線に気づいた上司は、その後、
「あの人の前で『渦』という言葉を出すなよ」とニヤニヤしながら忠告しました。

そんなことを思い出したのは、
ネットを見ている時、目を離せなくなったページがあったからです。
こちらです。

ハゲは何故独特な髪型でハゲを隠そうとするのかwwwwwwwwwwwwwwwwww
(ハムスター速報)

以前にもこのブログで、芸術的な九一分けをご紹介したことがあります。
その時にも、独創性にシャッポを脱いだのですが、
こうやってまとめたものを見てみると、すごい。

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なにを考えてこんな髪型にしているんだろう。

──やっぱり、隠しおおせてると信じてるんでしょうね。

ハゲていると、みんなが自分のことを見ている、
ハゲを笑っている、そんな妄想を抱きがちです。

だから残り少ない髪の毛に活躍してもらい、
ハゲを隠す努力を始めてしまいます。

後頭部の髪の毛を前に持ってくる。
サイドの髪の毛を頭頂部に持ってくる(これが九一分けになります)。

それで隠れているうちは、まだいい。
もっとハゲ部分が広がってくると、残りの髪の量では足りなくなります。
だから、残った髪(しかし減りつつある)を伸ばしてカバーしようとする。

その努力の結果が、これらのヘアスタイル集というわけです。
(中にはヅラの方々もいらっしゃいますが)

そうそうたる絵図です。
まるで後から画像処理したようにも見えてしまいます。

こんな髪型の人たちが、見ているテレビ番組に出てきたら
たぶん気になって気になって番組にとても集中できないでしょう。

裸の王様の目を覚まさせるには

僕が常々言っているのは、
「自分がハゲていることなんて、他人はほとんど気にしていない」
ということです。

ハゲアートの人たちは、そのことが全くわかっていない。
だからあんなに独創的な結果になってしまうんです。

自分では、普通の髪型にしていると思っているのです。
最初に登場させた「渦」のクライアント氏もそうなんでしょう。

どこで意識を変えてもらえばいいんでしょうか。

自分の客観的な姿を、見ればいいと思うのです。
しかし、ここに登場する人々はテレビに出演している。
つまり、テレビカメラを通した自分の姿は見ているはず。

それでもあの髪型を続けているのはなぜなんだろう。
もしかすると、自分の髪が見えてないんじゃないだろうか。
自分が他の人々と同じ髪をしているように見えているのでは。

もう完全に視覚神経が自己調整をしているようです。
人間には、見たくないものを見ないようにする機能が備わっています。

嫌なものは、なかったことにしてしまう。
たぶん、ご自分の頭の様子は「なかったもの」なのです。

僕がある女性に「誰もあなたの頭のことなんか気にしてない」と言われ、
その後で「ハゲの千本ノック」を受けてハゲという言葉に耐性が生まれたように、
彼らも何かのきっかけで心を丸裸にされればいいのです。

しかし、肩書きを見てみると皆さんそれなりの地位についていらっしゃる。
つまり、だれも彼らに意見を言うことができない。

裸の王様になってしまっている。

裸の王様は、町の子どもたちに「王様は裸だ」と言われて気付きました。

現代の裸の王様は、誰の声によって目を覚ますんでしょう。
その役割を果たすのが、この「ポジティブヘッド」だといいのですが。
いや、そうなってほしいなと思います。

例えば、こちらで。
「ポジティブヘッドX」

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温水洋一さんの毛髪戦略

温水洋一さんといったらこの髪型ですね

温水洋一さんといったらこの髪型ですね

Photo from 「温水洋一と同学年ということに驚いた有名人」番茶速報
http://blog.livedoor.jp/carpdon-bancha/archives/33204503.html

誰が何と言おうと、ハゲ散らかしである。が……

「俳優」よりも「怪優」と言った方が、むしろ近いんじゃないかと、
最近思っているのが温水洋一さん。

さえないおじさん役での出演が多いのはご承知の通り。
愛されるいじられキャラとして、バラエティへの出演も多いです。

人のよさそうな雰囲気なので「癒し系」などと呼ばれますが、どっこい。
実に不気味な表情を見せ、時としてこちらをゾッとさせる方です。

狂気を演じさせたら、実はすごい役者さんなんじゃないでしょうか。

元々は松尾スズキさんの「大人計画」に所属。
もうここは癖のある俳優さんの巣窟って感じの劇団です。

座長の松尾さんはじめ、宮藤官九郎さん、阿部サダヲさん、荒川良々さんほか、
テレビでもお馴染みの個性派の面々ばかりですよ。

そこで鍛えられてきた方ですから、ブラックな演技力も当然ながら身に付けてます。
だから、僕は単なるしょぼいハゲたおじさんではないと見ています。

何というか、「目つき」がちょっと狂気、とは言い過ぎですが、
笑顔を作っていても目だけは笑っていないというか。

ハゲ散らかした頭と相まって、全身から漂う雰囲気は、
内に秘めたナイフのような鋭さをスポイルしているのではないでしょうか。

髪型ではなく自虐ハゲネタに注目したい

役者としての温水分析はさておき(笑)、
彼の髪型について少し書いてみたいと思います。

と言っても、あれをちゃんと九一分けにしろとか剃ってしまえとか、
そういうことではなくて、ご本人が髪の毛の話題を積極的に振ることについてです。

映画やドラマによく出ていらっしゃるので、
プロモーションの一環での初日舞台挨拶やテレビのインタビューにも
高い頻度で登場します。

ある映画の舞台挨拶では、「役作りのために髪を抜いた」と答えました。

——ええと、あの髪は、自分で抜いたんでしょうか?
そんなわけはないとわかっているんですが、思わず「え?」となってしまいます。
これはかなりブラックなネタですよね。

そしてドラマのトークショーに出た時には、
「4倍の速さで生える毛生え薬がほしい」と語ったそうです。

この「4倍」というところに注目したいのですが、
4という数字が当該ドラマとは無関係であるならば、
あまりにも突飛というか中途半端な数字ですよね。

「倍速」、さもなければ「高速」とか「音速」とかって使うと思いませんか。
それを、「4倍速」。
この「4倍速」って、昔ビデオがVHSだった時の言い方にも通じます。

もしかして、古き良き時代を懐かしんでこの数字を持ち出したのかなどと、
深く推測してしまうではありませんか。

かなり変化球ですが、温水的髪型自虐ギャグには
これからも注目していきたいと思います。

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