ポジティブ・ヘッドに似合うファッションとは~その2

イタリアンなオヤジファッション

「イタリア人はさ、ハゲてる方がモテるんだよ」
この、耳を疑うような言葉をあるとき聞きました。
なんで? ああいう伊達男の国だと、ハゲなんかになったら現役引退、ぐらいの勢いなんじゃないか?
そう思ってたんです。
でも違うんだそうです。
ハゲるってのは男らしさの象徴。
なんにも恥ずかしいことじゃないし、堂々としているハゲこそかっこいいという認識。
ハゲは、モテるんだと。
それに彼らの奥さんも、
「うちの亭主はハゲてきてかっこよくなったわよ」とまわりに公言してくれる。
うわぁ~、羨ましい。
日本じゃ考えられないですね。
ある日本人がイタリア人に、
「ハゲてきちゃったからもうモテないしダメだ」的なことを言ったら、相手は
「なぜそんなことを言う? ハゲは自分自身なんだから隠したり恥ずかしがるのはおかしいぜ」
と説教されたそうです。
あれ~、そうなんだ。
そのイタリア人いわく「イタリアじゃ、ハゲようが太ろうがみんな流行の服着てるんだぜ」と。

これ、日本だと、奥さんは「うちの亭主ったらハゲてきちゃって、もうしょぼくれオヤジよね」なんて言いそう。
なんというか、熟年夫婦のあり方そのものが違うような気もしますね。
美しい「謙譲」の気持ちが入っているのかもしれませんが。

で、イタリアのハゲオヤジなら、僕が似合わないと諦めてしまったハイファッションも余裕で着こなせるわけですね。
僕ときたら、こんなの似合わないという先入観、もっと言うと自信のなさが災いして、ネガティブになっていた。
ちょっと考え変えなきゃな、と思いました。

かといって、その後ハイファッション的な服を着てリベンジしたかというとそうでもなく(笑)
やっぱり値段がネックになったわけです。
(ちょうどその頃会社を辞めてフリーになり、服に回すおカネも絞らざるを得なくなっていたという事情もあり)

あるお仕事で「LEON」元編集長の岸田一郎さんを取材しました。
ご存じ、「ちょい悪オヤジ」を世に出した人です。
「日本人男性は(リーバイス)501信仰が強すぎる。イタリアのオヤジは腹が出ようがデザイナージーンズで決めてるんです」と語りました。
これ、「ハゲてようが」という言葉を代入しても成立するんだな、と感心した次第です。

投資に値する服、とは

さて、そうは言っても、バリバリの流行服を着こなせるポジティブ・ヘッド世代は多くないでしょう。
では何を着たらいいのか、という最初の命題に戻ります。

僕なりの考えを言うと、「インベストメント・クロージングを気にしよう」
“Investment Clothing”――つまり、投資に値する服。
イニシャルコストが多少かかっても、何年も何年も愛用できる服のことです。
最終的にはその方が割安になります。
ずうっと着るわけですから、1年で流行遅れになってしまう服ではありません。
それが長年の使用に耐えるものかどうかの目利きである必要があるし、
扱っているショップが信用できるかどうかも重要です。

ブランドを選ぶことも大切ですが、スーツだったらオーダーの店も気になります。
サヴィル・ローにある英国王室御用達の店とかね。
ここはオーダーするのがけっこう大変なので、日本で探すなら高水準な仕立て技術を持ったテーラー。
実は、銀座に一軒、知っている店があります。友人の友人という関係で、一度お邪魔したことがあります。
イタリアの仕立て技術を忠実に受け継いでいて、1着のスーツは20年着られると言っていました。
イタリアンという言葉から連想するような浮ついたデザインではなく、
イタリアン・トラッドとでも言うべき落ち着いた、流行に左右されず、
しかもセクシーさも併せ持った服です。
試着したんですが、ものすごく自然にフィットして動きやすいことこの上ない。
僕はおカネ貯まったらここでオーダーしてみよう、と思っただけですが、
余裕のあるポジティブ・ヘッド世代の方は、覗いてみてはいかがでしょう。
このあたり、また後日触れるかもしれません。

これは悪すぎるオヤジ

スキンヘッド時代のワンカット。アロハにグラサンだとさすがにぐっと柄が悪くなるという典型ですね。してはいけない例。

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2012年8月23日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ファッション

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