ハゲがいじられるダンスが流行っているらしい

あの人のハゲ嗤いで、歴史が動いた

ちょっと前、ネットの情報サイトで、
お笑い芸人が踊るダンスが面白い、というのを見つけました。

なんでもキレキレのダンスと覚えやすい曲のおかげで、
「自分も踊ってみた」という動画もずいぶんたくさん投稿されているとか。

もうご存じかもしれませんが、「エグスプロージョン」という人たちによる、
「踊る授業シリーズ」というやつです。

いやもう、これ、思わず見入っちゃう。

元プロのダンサー(?)で、現・吉本所属の二人です。
歴史上の出来事を採り上げ、それをわかりやすく解説しつつ、
繰り返しのリズムに乗って踊ってみせる。

何本も作品が上がっていますが、中でも「本能寺の変」が、
強く胸を打ちました。

これは言うまでもなく、明智光秀が織田信長を奇襲によって
死に至らしめたクーデターです。

天下統一を成し遂げようとしていた信長は、
それを目前にして無念の最期を迎えました。

なぜ光秀はあのような挙に出たのか。
いろいろ言われていますが、この二人は「ハゲをからかわれていたから」
という説に則っています。

ことあるごとに光秀を「キンカ頭=ハゲ」と呼んでいました。
ある時などは森蘭丸に鉄の扇でハゲ頭を叩かせて、
出血させたこともありました。
信長の嗜虐性が光秀を標的にしてしまったのですね。

そして1582年の6月1日、中国地方で毛利軍勢と戦っていた
豊臣秀吉に加勢するため、光秀は13000の兵を連れて京都を出発。
しかし、桂川を渡ったところできびすを返し、
「的は本能寺にあり」と叫んだのです。

あとはもう、ご存じの通りです。

信長の「ハゲいびり」が本能寺の変の原因となった、という説が強いんですね。

本当のハゲが一緒に踊ると……

で、このエグスプロージョンさんたち、吉本所属ですから、
同僚の芸人さんはたくさんいます。
その中から、「薄毛」を持ちネタにしているハゲ芸人がジョインしました。

トレンディエンジェルの斎藤司さんです。
ラップ調のフレーズで「ハゲラッチョ」とか歌っているネタ、
僕も見たことあります。

トレンディエンジェル

右が斎藤さん、左は須藤敬志さん

ダンサブルなネタをやっているだけあって、
踊りはうまいんでしょうかね。
こちらが、斎藤さんが入って踊っている本能寺の変。

なんというか、この斎藤さん自身を僕があまり知らないこともあり、
いまいち乗れないんです。

斎藤さんはハゲキャラではありますが、
あくまでも「かっこ悪いハゲがかっこつけて嗤われてる」
というスタンスの芸風のようです。

つまり、ハゲなんかいくらかっこつけても、
しょせん笑いものでしかないんだよ。

こんな声が基底を貫いているのではないでしょうか。

まあ、嗤ってもらうのがお仕事ですから、
それを否定するものではありません。

ただ、他のネタでモノマネをよくやりますが、
ハゲがやるとかえってかっこ悪くなる、
かっこいい男たちのモノマネというかコスプレはねえ。

かっこ悪いハゲにしか軸足を置いていないのが、
とてももったいないと思うのです。

かっこ悪い分歌がめちゃくちゃうまかったり、
髪があった頃は相当なイケメンだったり、
ギャップはうまく利用していると思います。

でも、嗤われるためのかっこ悪いハゲを見るにつけ、
とても痛々しいものを感じてしまうのです。

そんなわけで、斎藤さんをフューチャーしたバージョンの
「本能寺の変」には、どうにも乗り切れないのでした。

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