震災が浮き彫りにしたある出来事

ハゲのカミングアウトが増えた、という事実

あと一月ちょっとで、震災から2年が経ちます。
あのとき僕は横浜の事務所で仕事をしていました。
長く、強い揺れ。

iMacのモニターが下を向きました。
天井の照明が大きく揺れます。
でも元倉庫を改装した事務所ですから、頑丈なはず。
棚から酒瓶が落ちる音を背中で聞きながら、
他の人たちが集まっているテラスへ避難。

頭は、いちおうハンカチで覆いながら。
物が落ちてくると、髪のある人よりもダメージは深いですから。
そのくらいの考えは回りました。

続く余震の中では、自転車のヘルメットを被っていました。
さすがに笑われたけれど。

さて、テラスでざわざわと話しているとき、
一人が見せてくれたワンセグに写るニュース映像。
まるで洗濯機に入れたミニカーのように車が流されていくシーンでした。

信じられなかった。これが現実に起きていることか?
生まれて初めて見る津波。
今でも心の中に深く焼き付いています。

ついこの間、このブログの読者から、あることを聞きました。

「震災後、ハゲのカミングアウトが増えたらしい」

え、どうして?

そこで教えてもらったのが、「高砂ブログ」です。
高砂淳二さんというフォトグラファーが運営しています。
さすが、とってもキレイなデザインでいい写真が並んでいます。
じっくり見てしまいます。

で、その中のエントリーが、これ。
「震災の影にある、もう一つの被災」

ハゲのカミングアウトが増えたのは、
「カツラが流されてしまったから」なんだそうです。
石巻の漁師さんから聞いた話だとか。

これは複雑な気持ちですね。
家財が流されてしまった皆さんには、本当にお見舞い申し上げます。
ただ、カツラのない生活、そのままの頭で暮らしていくことは、
何ら問題はない。むしろ、気持ちがポジティブになるんじゃないか。
そう思っています。もちろん、被災地から離れた街に暮らす男の、勝手な想像ですが。

カツラ着用の皆さんは、「いつ脱ぐか」という気持ちを抱きながら暮らしている、と聞きました。
夏の暑いとき、内部はとても耐えられない温度に上昇します。
ずれてないかといつも気を揉み、分け目がばれやしないかと、
電車で上から見られるのを極端に恐れ……。

でも、ばれてます。既に。
気付かれてない思っているのは、きっと本人だけです。
カツラメーカーの方には悪いのですが、どうしたって不自然ですもの。
明らかにはならないけれど、「あれ、怪しいよね」という噂はすぐに立ちます。

でも、カミングアウトのタイミングが難しいんです。
転職を機会に、という人も多いそうです。
何か環境の変化をきっかけにするのがいい、と言われていますが、
今回の被災はその最たるものでしょう。強制的に、ではありますが……。

ブログをご覧いただくとおわかりの通り、高砂さんも様子のいいポジティブヘッドです。
だからよけい、共感をなさったんじゃないかと思います。

※ブログエントリーは高砂さんご本人の承諾を得てURLを掲載しました。

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